角川武蔵野ミュージアム

企画展/イベント/ライブラリー

Photo:Kenshu Shintsubo

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タグコレ 現代アートはわからんね

気になるけれど分からない、現代アートを新しい視点から楽しむ展覧会

 「現代アートは気になるけれど、よくわからないなぁ……」。そう思っているのはあなただけではありません。そうした思いから出発して、日本を代表する現代アートコレクションを作った人がいます。現代アートとまったく縁のなかった昭和のビジネスマン、田口弘さんが、いかに現代アートに出会い、引き込まれていったのか? アートとの出会いで経験した驚きや発見などを、タグチアートコレクション(以下、タグコレ)およびミスミコレクションの作品を通して追体験できる展覧会です。
 作品をコレクションしていくのは「スキ!」という思いからだけではなく、様々な理由があります。そして、実際に作品を買うときのワクワク、ドキドキ感はコレクターの醍醐味です。そうしたコレクションの舞台裏も紹介します。
 コレクターは十人十色。買い集めた作品には、それぞれのコレクターのカラーが色濃く反映されます。田口弘さんから娘の美和さんへとコレクションの運営は引き継がれ、そのカラーも少しずつ変化しています。タグコレを通して、わたしたちはアートの世界の変化やその幅広さを感じることができるはずです。
 タグコレは、コレクターが秘蔵する閉じたコレクションではありません。みんなに見てもらいたいという考えを中心にもつ、開かれた現代アートコレクションです。本展はタグコレの作品を通して、「わからないなぁ」と現代アートを敬遠してきた人たちに、その距離を縮めてもらえる展覧会です。同時にタグコレは世界の最先端の本格的なアートコレクションでもあり、現代アートファンにはいつもとは違った角度から楽しんでいただける内容ともなっています。

●展示内容

Episode 1. 未知との遭遇

 田口弘さんと現代アートとの出会いは、まさに「未知との遭遇」。「現代アートはわからんね……」。そんなことをつぶやきながら、アートに惹かれ、集めた作品を紹介します。わからないからちょっと怖い。でも少しわかるとおもしろい。そんな出会いをみなさんにも味わってもらえたらと思います。

Episode 2. コレクションは広がる

 「この作品、好き!」から始まったタグコレ。好きな作品のアート界での位置づけやバックグラウンドを知ることで、次に見るべき作品や作家が見えてきます。その手助けをしてくれる重要な存在がアドバイザー。コレクションが広がっていくうえで欠かせない存在です。アドバイザーとの二人三脚でタグコレがどのように発展していったのか、ご覧いただきます。

Episode 3. 作品を買うということ

 お金さえあれば作品は買えると思っていませんか? 多くの人たちが欲しがる作品はお金があっても買えません。作家やギャラリーは、高く買ってくれることよりも、良いところに買ってもらいたい。それが作家の評価にもつながるからです。コレクション作品とあわせて、売り手優位のこの世界で良い作品を手に入れるための苦労話を紹介いたします。

Episode 4. アートは変わる、世代も変わる

 アートは常に変化し続けています。今では多くの現代アートが、 貧困や差別、暴力、ジェンダーなど社会の様々な課題をテーマとしています。タグコレは、父から娘にバトンタッチされ、その内容を少しずつ変化させてきました。それは同時に、アートの世界の変化を映し出してもいるのです。

Episode 5. 作品はみんなのもの

 アートコレクションの歴史は、権力者や富裕層が自分の楽しみや自己顕示のために作品を集めたことから始まりますが、タグコレは違います。いろいろな美術館に作品を貸し出したり、学校の体育館で展覧会を行ったり、作品のカードゲームを作ってみたりといった、現代アートを見てほしい、楽しんでほしい、それがタグコレ。見ているみなさんが主役なのです。

●ミュージアム全体で現代アートを展示

 「タグコレ 現代アートはわからんね」では、ミュージアム全体をタグコレ作品でジャックするという考えのもと、メイン会場である1階グランドギャラリー以外の各エリアにも様々な作品を展示いたします。
 例えば4階のエディットタウンでは、田名網敬一、さわひらき、潘逸舟らの作品で、本の文脈の中に作品を配架するという新たな試みを実施する予定です。またエントランスには、西野達《やめられない習慣の本当の理由とその対処法》を展示し、来館された方にまずは現代アートに触れていただきます。
 他にもフリースペースや館の屋外をはじめ、角川武蔵野ミュージアム全体でアートをお楽しみいただけます。
 各フロアの作品展示は、本展覧会に先駆けて1月21日(土)から順次公開していきます。

*4階エディットタウン(スタンダードエリア)への入場は、別途「KCMスタンダードチケット」が必要です。「1DAYパスポート」チケットであれば、1階グランドギャラリー、4階スタンダードエリアともに入場できます。

●関係者コメント

◇松岡正剛(角川武蔵野ミュージアム館長)
 田口さんのアートコレクションは瑞々しい。作家たちの鼓動が聴こえ、独り言が伝わってくる。現代アートは案外おしゃべりなのである。好きと嫌い、笑いと怒り、「困った」と「これだ」がまじり、世界の事情と価値と寓意を、とても大きな表情にしてくれている。

◇神野真吾(角川武蔵野ミュージアム アート部門ディレクター)
 小さい文字で書かれ、どこにあるのかわからない作品キャプション……。現代アートの展示は、部外者お断りというように見えます。今回の展示ではアート界の常識をあえて無視して、作品と文字とが等価に扱われる展示に挑戦しています。もっと多くの人たちに楽しんでもらいたいからです。

◇田口美和(タグチアートコレクション)
 現代アートの魅力に取り憑かれ、みなさんにもその素晴らしさに触れてもらいたいと願って、二代にわたりコレクションを続けてきました。ホットな現代アートの世界を少しでもおもしろいと感じていただけたらうれしいです。頭の体操をする気持ちで気軽に飛び込んでみてください。

●タグチアートコレクション(タグコレ)とは

 タグチアートコレクションは、ミスミグループ創業者の田口弘氏が集めた世界各地の現代アート作品約650点(2022年10月末時点)からなるアートコレクションです。田口氏はミスミの社長在職時にアメリカン・ポップアートを中心とした「ミスミコレクション」を築き、現代アートの企業コレクションとして我が国における先駆けとなりました。
 その後に開始した個人コレクションでは、世界各国あるいは日本国内にも対象を広げ、立体・写真・映像など、素材・形態も幅広く収集しています。2013年より長女の田口美和氏が運営に参画し、展覧会の開催とコレクションの拡充に努めています。

●出品予定作家

会田誠、カラ・ウォーカー、アンディ・ウォーホル、オスジェメオス、加藤泉、グレゴリー・クルードソン、小泉明郎、デイヴィッド・サーレ、さわひらき、ラキブ・ショウ、インカ・ショニバレCBE、スーパーフレックス、田名網敬一、ミカリーン・トーマス、奈良美智、名和晃平、西野達、ピーター・ハリー、潘逸舟、ウラ・フォン・ブランデンブルク、キース・ヘリング、デイヴィッド・ホックニー、ライアン・マクギネス、テレサ・マルゴレス、アド・ミノリーティ、宮島達男、ヴィック・ムニーズ、ザネレ・ムホリ、オスカー・ムリーリョ、森村泰昌、ロイ・リキテンスタイン、トーマス・ルフ、ケヒンディ・ワイリー、渡辺豪(五十音順)

【展覧会概要】

展覧会タイトル:タグコレ 現代アートはわからんね
英語タイトル:TAGUKORE: Dunno A Thing About Art (But I Like It)
会期:2023年2月4日(土)~5月7日(日)

会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
*1階グランドギャラリー以外にも、ミュージアム各フロアで「タグコレ」を展示します(有料エリアとなる4階スタンダードエリアを含みます)。ミュージアム全体で現代アートをお楽しみください。
*4階スタンダードエリアへの入場は、別途「KCMスタンダードチケット」が必要です。「1DAYパスポート」チケットであれば、1階グランドギャラリー、4階スタンダードエリアともに入場できます。
*ミュージアム各フロアの作品展示は、1月21日から順次公開していきます。詳細は当ウェブサイトをご覧ください。

主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
企画協力:タグチ現代芸術基金、アーツプラス現代芸術研究所、アート・オフィス・シオバラ、株式会社ミスミグループ本社
開館時間:日~木10:00~18:00/金・土 10:00~21:00 最終入館:閉館の30分前
休館日:第1・3・5火曜日
チケット価格(税込): 
●オンライン購入(https://tix.kadcul.com/)
一般(大学生以上):1,800円/中高生:1,300円/保護者同伴の小学生・未就学児:無料
●当日窓口購入
一般(大学生以上):2,000円/中高生:1,500円/保護者同伴の小学生・未就学児:無料
*保護者1名につき小学生2名まで無料でご入場いただけます。

お問い合わせ先:角川武蔵野ミュージアム(〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内)
TEL:0570-017-396(受付時間:10:00-17:00)

*休館日、開館時間は変更となる場合があります。最新情報は当ウェブサイトにてご確認ください。
*「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は公式サイトでご確認ください。
*展示替えなどにより、日程によっては一部施設に入場できない場合がございます。
*展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。
*本展は会場内が非常に暗くなっております。足元には十分にご注意いただきますよう、お願い申し上げます。
開催期間 2023年02月04日[土] 〜 2023年05月07日[日]
開催エリア 1F グランドギャラリー
リンク タグチアートコレクション ウェブサイト
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