角川武蔵野ミュージアム

企画展/イベント/ライブラリー

Photo:Kenshu Shintsubo

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  • 企画展

特集展示:不自然(マンメイド)な植物展

【展示概要】

植物の起源。それは今から20 億年以上前に、海の中で光合成をはじめたシアノバクテリアに由来します。それから長い時を経て、植物は陸上へ進出し、花や種子を創造したりと、様々に進化を遂げました。こうした植物の驚くべき神秘と生命力に感化されて制作された植物アートを本展示では取り上げます。アーティストの視点や作為が加わった マンメイド な植物はどれも何かが極端で、誇張された、いわば「不自然な植物」。しかし、そこには科学と芸術が融合した時にだけ生じるワンダーな魅力が満ち溢れています。7人のアーティストが植物とコラボレーションすることで作り出した不自然な植物。光合成 と 想像力 がむすんだ植物造形の美をあなたの全感覚と想像力を駆使してお楽しみください。

また【半信半疑の地獄】エリアにて、本田亮「葉っぱでアート」を同時開催いたします。

ぜひお越しください!

★作品案内は下記よりダウンロードいただけます。
https://kadcul.com/pdf/manmade.pdf

いつかは朽ちる押し花で作った~儚すぎる植物~

【作家名】多田 明日香 Asuka Tada

【作品名】flora

【作家のことば】花はただ咲いているだけだというのに、なぜか人々はその咲き姿や、無感情になされる生命の一連に、心の移ろいを重ねずにはいられない。とりわけ女たちは、かつてより花にたとえられることもしばしばで、それゆえ、女たちは色美しく、鮮やかな咲き姿に憧れ、羨み、命の短命さにいつかは色褪せるだろう自らを重ねてしまうのかもしれない。女とは一体なんであろうという思考の中で、さまざまな個性を持った女たちの洋服を、化粧を、終いには皮膚や肉までもはぎ取ってしまった時、そこに残るのは女の本質の意を持った「骨」だった。その骨を、女の形容として用いられ、描かれてきた花というモチーフで再構成し、生まれたのが彼女floraである。

【プロフィール】
アートディレクター。現在、広告代理店で働きながら、セルフワークとしてブランド「La」を立ちあげ、日々の記憶や思考、旅先の風景を色鮮やかに表現し、一枚の中にぎゅっと詰め込んだスカーフをはじめとするアイテムやアートワークを発表している。

1986年生まれ 
2010年 武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 卒業 
2015年 飛鳥新社より『flora』を出版 

【オフィシャルサイト】
https://asukatada.com/

一番美しい姿を図面化した~精密すぎる植物~

【作家名】村山 誠 Macoto Murayama

【作品名】Phal. Maiko Waltz

【作家のことば】デジタルツール( 主に3D モデリングソフトウェア)を駆使し、植物のやわらかく有機的な形態とつめたい印象のあるテクニカルなスケッチを融合させ複合的なイメージの作品を生み出している。芸術と科学の境界への眼差しや、コンピュータと植物に関する知識などを踏まえて活動する中で、現代に植物図譜の新たな可能性を開くとともに、工学における図面の美的な可能性に対して注意を向けている。

【プロフィール】
デジタルツール(主に3Dモデリングソフトウェア)を駆使し、植物のやわらかく有機的な形態とつめたい印象のあるテクニカルなスケッチを融合させ複合的なイメージの作品を生み出している。

2007年 宮城大学デザイン情報学科空間デザインコース 卒業
2009年 情報科学芸術大学院大学 メディア表現研究科 修了
2016年  “Macoto Murayama: growth and form“, D’Arcy Thompson Zoology Museum, Dundee
2017年  “Solo Show”, EMA London
2018年  “Latent Views“,  BLOK art space, Istanbul

【オフィシャルサイト】
https://macotomurayama.com/

刻々と変化する姿を金属で切り取った~残像すぎる植物~

【作家名】鈴木 祥太 Shota Suzuki

【作品名】綿毛蒲公英-群- 

【作家のことば】私は、植物そのものの姿よりも、自然の中で日々変化し生きている植物の様子に興味があります。花が咲き、満開からあっという間にしぼみ、葉が付き、色付き、枯れていく。風が吹けば茎は揺れ踊り、花びらや枯れ葉はサーカスのように宙を舞っていく。自然の中刻々と変化する姿は一瞬として同じ姿ではなく、とても美しく生命の神秘に感動します。私の作品を見てもらうことで、路傍にある植物や、自然の様子の美しさを多くの人に再認識し意識してもらい、人々の今まで見えていた日常の景色を変えていきたいと思っています。

【プロフィール】
小さな植物から感じる強いエネルギーとそれぞれの一瞬の美しさを、金属素材の特性(色味・硬さ)を生かして作品として形にしている。

1987年 宮城県塩竈市生まれ、現在は京都市在住
2010年 東北芸術工科大学 金属専攻 卒業
2017年 驚異の超絶技巧‐明治工芸から現代アートヘ‐(三井記念美術館)  
2021年 Christie's Newyork 作品出品
ヴァンクリーフ&アーペル銀座本店ショーウィンドウ作品制作
KOGEI NEXT(六本木ヒルズhills café/主催 古美術鐘ヶ江)

【オフィシャルサイト】
https://www.shotasuzuki.com/

夢で見た一輪の花を実体化した~幻想すぎる植物~

【作家名】簪作家 榮 Kanzashi Sakae

【作品名】青彼岸花

【作家のことば】夢のように綺麗なもの、美しい光景を見たくて作っています。思い出の中に咲く花は、現実よりも透明感があって光を帯びていると思うんです。夢の花の実体化、透明で光をたく花を見る幸福感、これを共有したくて作っている気がします。“奇跡を目にした時のような感動が込み上げてくる” “夢で見たものと同じ” そう言っていただけた時、とても嬉しかったです。

【プロフィール】
樹脂とワイヤーで花簪を制作している。
2011年に独立後、ネットオークションをメインに作品を販売している。

1974年 千葉県生まれ 福岡県育ち 2021年現在は東京都中野区在住。
2011年 パナソニック株式会社、3DビエラCM 黒髪編に作品提供(滝川クリステル様着用) 
2015年 NHK「美の壺」出演       
2020年 『KANZASHI』初出版記念展・初個展開催(銀座森岡書店)
2021年 映画『ホリック xxxHOLiC』に作品提供(主演:柴咲コウ様着用)

【オフィシャルサイト】
https://sakaefly.exblog.jp/

ガラスの中で灰となって刻まれた~永遠すぎる植物~

【作家名】佐々木 類 Rui Sasaki

【作品名】忘れじの庭

【作家のことば】ガラスは透明で美しい存在ではありますが、それよりも私は「記録」や「保存」に適した素材であると捉えています。私にとって植物採集は、私と今私のいる場所との繋がりである懐かしさの感覚を見つけるための大切な行為です。ガラスに挟んだ植物を窯の中で焼成すると、その姿は真っ白な灰となり、まるでタイムカプセルのように永遠に時間を留めておくことができます。また植物は水、空気、土などの周辺の環境をも含み、それらの土地の記憶はガラスの中に.泡などとして視覚化されています。

【プロフィール】
金沢市を拠点にガラスを使った作品を制作し、国内外で精力的に作品を発表している。コーニングガラス美術館(アメリカ)やラトビア国立美術館(ラトビア)など、北欧や欧米を中心に作品が美術館などに永久収蔵されている。

1984年 高知県生まれ
2006年 武蔵野美術大学卒業
その後ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(アメリカ)修士課程修了
2015年 「Jutta-Cuny Franz Memorial Award」(ドイツ) 大賞受賞
2019年 「第33回 Rakow Commission」(アメリカ) 大賞受賞
2020年 ニューヨークタイムズ紙に掲載
2021年 「富山ガラス大賞展」大賞
Vogue Singapore、日経新聞「美の十選」に作家特集が掲載

【オフィシャルサイト】
https://rui-sasaki.com/

光合成をやめてみた~異端すぎる植物~

【作家名】馬場 恵 Megumi Baba

【作品名】Cycle of Light -Umwelt- 光をめぐる環世界

【作家のことば】植物が持つ機能美に魅了され、色や形を形成するプロセスや擬態などに着目した作品を制作し発表しています。ここで展示する作品は「光合成」に注目し、さまざまな生物と植物の関係性をめぐる2 つの環世界を5つの球体作品で表現しています。

1.光合成をやめた植物 「菌従属栄養植物の世界」 
2.共生を選びはじめた植物 「部分的菌従属栄養植物の世界」

【プロフィール】
純粋な植物の形の持つ美しさと機能美に魅了され、植物がその色と形を形成するプロセスや擬態などに着目した美術作品を発表している。

1969年 埼玉県生まれ 埼玉県在住
1993年 創形美術学校版画科卒業
2019年 科学と芸術をむすぶ植物標本 展/ TMU ギャラリー/首都大学東京・牧野標本館
Equilibrium exhibition Plazzo Albrizzi- Capello /イタリア・ベネチア

【オフィシャルサイト】
https://www.babamegumiedition.com/

自然の力をしたたかに利用した~逞しすぎる植物~

【作家名】ウサギノネドコ Usaginonedoko

【作品名】種子散布 - 【左】風 - 【中】火 - 【右】水

【作家のことば】生命誕生から38 億年。植物はその命を未来へつなぐため、花を、果実を、そして種子をつくりあげてきました。ただ純粋に生き抜き、子孫を繁栄させるためだけに、削ぎ落されたその規則的でストイックなフォルムは、自然が生み出した究極の機能美と言えるでしょう。
また植物は地面に根を張るため、自ら積極的に動くことができません。だからこそ、火、風、水など、周囲の自然環境を巧みに利用し、広範囲に自らの子孫(種子)を運ぶ戦略を取った植物を本展時でお見せします。

【風】風に乗って遠くにへ飛ぶため、そして木の上から落ちた時の衝撃を和らげるために、さまざまな形の翼を持った種子です。

【火】乾燥や落雷による山火事を待つ植物。火をつけると開いて種子を散布します。山火事は植物の身を焼く「ピンチ」である一方、光合成の競合となる周囲の植物を一掃してくれる「チャンス」でもあるのです。

【水】海流を漂って遠くに種子を散布するためにコルク質の浮きを持った「ホウガンヒルギ」。外皮を剥がした中の実は、まるで立体パズルのような造形をしています。

【プロフィール】
京都を拠点に「自然の造形美を伝える」活動を行う。誰もが生まれ持つ「センス・オブ・ワンダー」を刺激し呼び覚ますために、自然の神秘さや不思議さを独自の視点で切り取った、プロダクトやアート作品を制作している。

2006年10月	Sola cubeの開発。
2012年09月	ウサギノネドコ京都店オープン。
2013年06月	「自然の造形美展~Nature Art Exhibition」の開催。
2015年07月	「自然の造形美展2~ウニのない人生なんて」の開催。
2020年11月	プロデュースを手がけた荒俣ワンダー秘宝館がオープン。

【オフィシャルサイト】
https://www.usaginonedoko.net/

同時開催企画【半信半疑の地獄】エリアにて

本田亮~葉っぱでアート~

【作家名】本田 亮 Ryō Honda

【写真作品名】ライオン

【作家のことば】
葉っぱアートとは花を一切使用せず葉っぱを並べてつくるアート作品です。
それは葉っぱを絵の具にして絵を描くこと。
動物や鳥や昆虫や魚・・・・・・・カラフルで可愛い生き物たちをつくることができます。
葉っぱアートは子供たちが自然と親しむきっかけをつくり
アイデアを発想するやわらか頭のトレーニングになります。
完成した作品はゆっくり1年間かけて変化していく
子供たちの宝物になるでしょう。

【プロフィール】
葉っぱアーティスト、環境マンガ家、カヌーイスト
1953年東京生まれ。日大芸術学部卒業。
電通のCMプランナーとして
ピッカピカの一年生など多くのテレビCMを企画制作してきた。
1990年より環境マンガ家としての活動を開始。
2011年より葉っぱアーティストとしての活動を開始。
「葉っぱアート写真展」は東京ミッドタウンを皮切りに日本全国で開催されてきた。
CMからコピー、写真、漫画など様々なジャンルでの受賞歴多数。
近著に『ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本』(小学館)がある。

【オフィシャルサイト】
http://ryohonda.jp/
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