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Photo:Kenshu Shintsubo

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《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト

【NEW】 《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト 特集ページ公開

2021年3月30日に《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト 特集ページを公開いたしました。ぜひご覧ください。

URL:https://kadcul.com/amabie
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《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト

2020年、今年は「新型コロナウイルス」が世界中で猛威を振るい、今なお多くの人を 苦しめています。その渦中でSNSで話題となり、多くのメディアででも紹介されるなど、 注目を集めてきたのが、幕末の熊本沖に現れ、疫病について予言したといわれる謎の 妖怪“アマビエ”。 そして今回、「コロナ時代のアマビエ」を、作家の自由な想像力とユニークな表現力で 生み出していただく《アマビエ・プロジェクト》を実施いたします。
第一段として2階エントランスに会田誠が描く巨大な《コロナ時代のアマビエ》が登場します!

 

《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト 第一弾 会田誠

“もう半年以上前にネットで流行ったアマビエをお題として与えると いうことは、現代美術家ならではの増幅や逸脱を期待されてのこ と―—それはわかりつつ、まずは誰か一人がストレートなイラスト をやるべきではないかと思い、トップバッターを名乗り出ました。 2020年というたぶん時代を画する年に船出となった大きな美術館 に貼る大きなお札(ふだ)です。”

会田誠
プロフィール 1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。絵画、写真、映像、立体 、パフォーマンス、小説、エッセイ、漫画など表現領域は多岐にわたる。美少女、戦争画、サラ リーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、常識にとら われない対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。 近年の主な個展に「天才でごめんなさい」(森美術館/東京 2012-13)、「考えない人」(ブルタ ーニュ公爵城/フランス 2014)、「GROUND NO PLAN」(青山クリスタルビル/東京 2018)など 。2020年自身2冊目となる小説『げいさい』(文藝春秋)を刊行。

 

《コロナ時代のアマビエ》プロジェクトについて

人類は常に感染症(流行り病)に苦しめられ、その中で多くの命が失われてきました。100年前のスペイン風邪では、エゴン・シーレ、そしてギュスターヴ・クリムトが命を落としています。新型コロナウィルスは、他のウィルスと同じように目に見えないだけでなく、一定期間潜伏することで、感染の拡大を捉えにくくし、且つまた早期の発見も難しくさせる、とても厄介な感染病です。日本も含め数多くの人命が失われ、その性質から、当分の間わたしたちはこのウィルスと共に生きていかなければなりません。多くの人々は不安を抱え、その不安は時として他者への攻撃へと転じ、社会を居心地の悪い場所へと変えかねない不安定な状況にいるように思います。あるいは心に重いものを抱え、つぶされそうな思いで内へと引きこもらざるを得ない人も少なくないでしょう。そんな不安を抱えながら生きていくため、人々は疫病から自分を、家族を、共同体を守るため、希望の物語を生み出し、そこに形を与えてきました。コロナウィルスの感染拡大の中、多くの人たちを引き付けた妖獣アマビエは、あまびこが訛ったものとも言われますが、人々の不安によって召喚されたように思います。幕末に熊本沖に現れたとされるアマビエは実際には疫病を終わらせてくれたわけではありません。この先に良いこともある、とだけ言って海中に帰っていったとされます。それでも人々の救いになりました。科学的知識によって世界を理解しようとする私たちにとって、魔除けは迷信に過ぎないかもしれませんが、私たちの気持ちに変化を与えることはできます。京都大学が所蔵する瓦版に描かれたアマビエの、なんとも奇妙で力が抜けてしまうようなあの造形が、多くの人をひきつけ、それを様々な人が表現しているのを見て、造形には人を動かす力がやはりあるのだと、改めて確認させられたように思います。

 

《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト スケジュール

過去のアマビエの焼き直しではなく、コロナ時代に生きる私たちの不安に変化を与える「現代のアマビエ」を見たいと思います。それをアマビエと呼ぶ必要もないと考えています。私たちの存在を、私たちの想像を、超えた「何か」を見ることで、私たちの眼は未来へと向けられるようになるのではないかと考えます。そのためにアーティストに力を発揮していただき、未来に向けたイメージをミュージアムから世界に発信するプロジェクトを角川武蔵野ミュージアムで実施します。

■アマビエプロジェクト開催要項
期間:2020年11月〜
場所:角川武蔵野ミュージアム内・外

※開催期間、場所は作家によって異なります

国内だけでなく、海外からも注目を集める才能豊かな6名のアーティストが「希望」「不安」「鎮魂」「願い」「愛」などをテーマに各作品をリレー形式で展示する。

■展示作家作品スケジュール
2020年11月6日〜3月末 会田誠《疫病退散アマビヱ之図》
2021年1月〜2022年4月4日 鴻池朋子《武蔵野皮トンビ》
2021年3月31日~10月4日 川島秀明《SHI》
2021年7月3日〜10月31日 荒神明香《reflectwo》
2021年8月18日〜常設展示 大岩オスカール《太陽と10匹の妖怪》
2021年10月8日〜2022年5月9日 大小島真木《綻びの螺旋》
※2022年1月21日~2022年5月8日まで開催中の展覧会「コロナ禍とアマビエ」にて会田誠、川島秀明、荒神明香の上記作品を会場内に展示中(荒神明香の《reflectwo》は構成を一部変更)

 

参加アーティスト

■会田誠
プロフィール 1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。絵画、写真、映像、立体 、パフォーマンス、小説、エッセイ、漫画など表現領域は多岐にわたる。美少女、戦争画、サラ リーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、常識にとら われない対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。 近年の主な個展に「天才でごめんなさい」(森美術館/東京 2012-13)、「考えない人」(ブルタ ーニュ公爵城/フランス 2014)、「GROUND NO PLAN」(青山クリスタルビル/東京 2018)など 。2020年自身2冊目となる小説『げいさい』(文藝春秋)を刊行。

■鴻池朋子
プロフィール 1960年秋田県生まれ。玩具、雑貨の仕事を経て97年より多様な表現メディアで移動や天候をも巻き込むサイトスペシフィックな 作品を展開し芸術の根源的な問い直しを続けている。近年の個展、2015年「根源的暴力」神奈川県民ホールギャラリー、2018年 「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、「Fur Story」 Leeds Arts University(イギリス)、2020年「ちゅうがえり」アーティゾン 美術館他。

■川島秀明
プロフィール 1969年愛知県生まれ。1991年東京造形大学卒業後、1995年から2年間比叡山延暦寺での仏道修行を経て、2001年アーティスト としての活動を開始。初期より一貫して自意識と向き合い、顔やそこに現れる繊細で複雑な感情、心揺さぶられるような巧緻な 色のグラデーションによる、強く憂いを帯びた魅惑的な眼や表情を描く。今までに国内外で多数の展覧会に出展しており、主な 個展に「youth」(小山登美夫ギャラリー、2018年) 「Back and Forth」(Richard Heller Gallery、アメリカ、2014年)など多数あり。

■荒神明香
プロフィール 1983年 広島生まれ。2009年 年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。日常の風景から直感的に 抽出した「異空間」を、美術館等の展示空間で現象として再構築するインスタレーション作品を展開。東京都現代美術館、サンパ ウロ近代美術館、ポンピドゥーセンターメッスなど、国内外で作品を発表。現在、犬島 家プロジェクトにて常設展示中。2013年よ り現代アートチーム目[mé]を結成。目[ mé ]としての活動に、「たよりない現実、この世界の在りか」(資生堂ギャラリー、東京) 「おじさんの顔が空に浮かぶ日」(宇都宮美術館館外プロジェクト)「非常にはっきりとわからない」(千葉市美術館)など、2018年 第28回 タカシマヤ文化基金受賞。

■大岩オスカール
プロフィール 1965年 生まれ。ブラジル出身の画家、現代美術家。アーティスト・グループ『昭和40年会』のメンバー。サンパウロ大学建築学部 卒業。日本人の両親のもとにサンパウロで生まれ育つ。大学では建築を専攻する一方で、幼い頃から美術に親しんでいた大岩 は、アーティストとしての活動も開始する。20代半ばの1991年には東京に活動拠点を移し、2002年にニューヨークに拠点を移す までの11年間は日本で活動する。

■大小島真木
1987 年東京生まれ。現代美術家。異なるものたちの環世界、その「あいだ」に立ち、絡まり合う生と死の諸相を描くことを追求している。2017 年、アニエス・ベー主宰による海洋調査船タラ号のプロジェクトに参加。主な受賞に、2009 年トーキョーワンダーウォール賞、2014 年VOCA 奨励賞受賞。近年の主な個展に「骨、身体の中の固形の海。̶ 植物が石化する。」(HARUKAITO、東京、2019)、「 鯨の目 」(パリ・アクアリウム、フランス、2019)など。公開制作「万物の眠り、大地の血管」(府中市美術館、2018)。主なグループ展に、「森と水に生きる」(長野県立美術館、2021)、「いのち耕す場所」(青森県立美術館、2019)瀬戸内国際芸術祭など。

 

リンク

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開催期間 2020年11月06日[金] 〜 2022年05月08日[日]
開催エリア 2F インフォメーション
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