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Photo:Kenshu Shintsubo

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荒神明香《reflectwo》の展示がスタート

アーティスト・荒神明香の作品《reflectwo》が登場しました。
本作品は、当館が企画している『《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト』の参加作品で、当館2階エントランスホールに9月20日(月)まで展示される予定です。

作家ステイトメント

川沿いを散歩していた時、水面にくっきりと映された景色を見つけた。
視界の端から端まで延々に繋がった水鏡の景色に私は興味をひかれた。思わず顔を横に向け、今度は視界を縦に見ることで、途端に景色だったものが底のない下方から空高くまで伸びる柱のような塊に見え、あるいは得体のしれぬ巨大な生物と対峙しているような、存在の恐さを感じた。
この作品では、人工的でありながら有機的な形を持ち合わせている造花の花弁を一枚一枚貼り合わせることで、その時に見た水鏡の景色の恐さを抽出し目の前に再現しようとした。
人工と自然、生と死、強烈な景色には不思議とその両義性が宿る。
この景色の塊を発見した当時の感覚そのものに引き寄せそれを象徴的に表し、この世界の存在の強さと対峙することで、どこかお寺にお参りする時のような居心地を作ることができたらと思う。<荒神明香>

作家プロフィール

荒神明香
1983年 広島生まれ。2009年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。日常の風景から直感的に抽出した「異空間」を、美術館等の展示空間で現象として再構築するインスタレーション作品を展開。東京都現代美術館、サンパウロ近代美術館、ポンピドゥーセンターメッスなど、国内外で作品を発表。
現在、犬島家プロジェクトにて常設展示中。2013年より現代アートチーム目[mé]を結成。目[ mé ]としての活動に、「たよりない現実、この世界の在りか」(資生堂ギャラリー、東京)「 おじさんの顔が空に浮かぶ日」(宇都宮美術館館外プロジェクト)「非常にはっきりとわからない」(千葉市美術館)など、2018 年第28 回タカシマヤ文化基金受賞。

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『《コロナ時代のアマビエ》プロジェクト』特集ページはこちら

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