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Photo:Kenshu Shintsubo

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池上彰と考える現代アート Vol.1 Empowered by Taguchi Art Collection 「われわれが何をしたのか」

アートの文脈と社会の文脈から作品を読み解く、現代アート展示の新シリーズが始動

角川武蔵野ミュージアムでは、現代アートをコレクションし展覧会を行うタグチアートコレクションの協力のもと、現代アートの展覧会「われわれが何をしたのか」を開催いたします。

角川武蔵野ミュージアムは2023年にもタグチアートコレクションと協力し、グランドギャラリーにて「タグコレ 現代アートはわからんね」を開催しました。同展では、美術史の文脈とコレクションの文脈をわかりやすいテキストによって提示し、作品とテキストを等価に扱う試みを行うことで、現代アートへの新たなアプローチを提示しました。

本展では会場をエディットアンドアートギャラリーに移し、社会性の強い、より強度ある作品に焦点を当てます。「アートの文脈」と「社会の文脈」という二つの視点から作品を読み解くことを通じて、単なる色彩や形態の表現にとどまらない、現代アートが持つ本質的な作品の力を体験する展覧会シリーズです。

今回その第一弾として、南アフリカ出身のアーティスト、ハルーン・グン=サリーによる《センゼニナ/Senzenina(われわれが何をしたのか)》(2018年)を展示します。アーティストであると同時に活動家でもあるハルーン・グン=サリーは、彫刻やインスタレーションなどの表現を通じて、社会に内在する問題や不正義に鋭く切り込む作品を発表してきました。本作は、2012年8月に南アフリカ北西部マリカナにある英資本ロンミン社のプラチナ鉱山で実際に起こった事件をもとに制作された作品です。

複数の視点から作品を鑑賞する体験を通じて、作品の新たな解釈を促すとともに、私たち自身の世界の捉え方を問い直す契機になることを願っています。

■展覧会によせて

●現代アートと社会 ― タグコレと角川武蔵野ミュージアム
19世紀後半以降、アートは社会そのものを重要な主題として取り込みながら発展してきました。現代においては、作品を鑑賞する際に、作品と社会との関係性を読み解く視点が不可欠であると言えます。
タグチアートコレクションでは、田口美和氏がコレクションの運営を担うようになって以降、社会性を強く内包する作品が数多く加わってきました。一方、角川武蔵野ミュージアムでは、第2代館長として国際ジャーナリスト・池上彰を迎え、世界各地の複雑な事象や情報を調査・分析し、明確な視点で編集・発信してきた知見を館の活動に生かしています。
本展では「アートの文脈」をアート部門ディレクターの神野真吾が、「社会の文脈」を池上彰が解説します。タグチアートコレクションの協力のもと、作品を様々な角度から検証し、来場者に現代アートをより身近なものとして感じてもらうための新しい試みです。

●文脈(テキスト)とアート体験の調和
角川武蔵野ミュージアムのエディットアンドアートギャラリーは、独自の知の体系を体験できる図書館空間のブックストリートと直結しています。ギャラリーに隣接する書架には、アート関連の書籍や資料が並び、来場者は作品を鑑賞しながら、その場で疑問や関心を書籍へと接続することができます。
今後はタグチアートコレクションと協働し、エディットアンドアートギャラリーでの現代アートの展示をシリーズとして展開していきます。

●一つの作品を深掘りする
シリーズの第一弾として、南アフリカ出身のアーティスト、ハルーン・グン=サリーによる《センゼニナ/Senzenina(われわれが何をしたのか)》(2018年)を展示します。17体の人体彫刻によって構成された本作は、2012年8月に南アフリカ北西部マリカナにある英資本ロンミン社のプラチナ鉱山で実際に起こった事件をもとに制作されました。事件当時の実際の報道資料や関連書籍などとあわせ、あらゆる角度から作品を鑑賞いただけます。

●鑑賞体験を共に味わう
タグチアートコレクションでは、現代アートに触れる機会の少ない地域の美術館や学校に出向き、出張展示を行ってきました。展示の場では対話型鑑賞を取り入れ、現代アートの鑑賞体験が少ない人たちに寄り添いながら、作品と向き合う体験を提供しています。こうした取り組みで培われた経験を角川武蔵野ミュージアムでも活用し、より多くの方たちに、作品を前にして感じたことを自由に語り、他者と共有する鑑賞体験を味わっていただきたいと考えています。

【タグチアートコレクションとは】
タグチアートコレクションは、ミスミグループ創業者の田口弘が収集した、世界各地の現代アート作品およそ750点(2025年10月現在)からなるアートコレクションです。
田口はミスミ社長在職時にアメリカン・ポップアートを中心とした「ミスミ・コレクション」を築き、企業コレクションの我が国における先駆けとなりました。その後に開始した個人コレクション(=タグチアートコレクション)では、世界各国あるいは日本国内にも対象を広げ、立体・写真・映像など素材・形態も幅広く収集しています。2013年より、長女の美和が運営に参画し、展覧会の開催とコレクションの拡充に努めています。
公式サイト

開催概要

 

展覧会タイトル:池上彰と考える現代アート Vol.1 Empowered by Taguchi Art Collection 「われわれが何をしたのか」

英語タイトル:Exploring Contemporary Art with Akira Ikegami Vol.1 Empowered by Taguchi Art Collection Haroon Gunn-Salie “Senzenina”

会場:角川武蔵野ミュージアム4階 エディットアンドアートギャラリー
会期:2026年3月28日(土)~2026年7月6日(月)
休館日:毎週火曜日、6月1日(月)~5日(金) 
 ※ただし5月5日(火・祝)は開館

開館時間:10:0018:00(最終入館は17:30まで)
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
協力:タグチ現代芸術基金、アーツプラス現代芸術研究所、アート・オフィス・シオバラ


チケット価格(税込): KCMスタンダードチケット(本棚劇場含む)
オンライン購入、当日窓口購入
一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料

※本展覧会の他、当館のスタンダードチケットエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。
※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がございます。
※「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細はチケットサイトでご確認ください。

 

※休館日、営業時間は変更となる場合があります。最新情報は営業カレンダーをご確認ください。
※展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。

開催期間 2026年03月28日[土] 〜 2026年07月06日[月]
開催エリア 4F エディット アンド アートギャラリー
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