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Photo:Kenshu Shintsubo

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山本高之「どんなじごくへいくのかな」展

【じごくにおちてもらいます】
現代美術家・山本高之が、子どもたちの想像力とともにユニークな地獄をつくる
『山本高之「どんなじごくへいくのかな」展』


■子どもたちが考え、生みだした「じごく」を通じて表現することの意味を考える

「因果応報」という言葉は、すべての出来事は何らかの原因によって生じた結果であると考える仏教の教え(因果律)から来ています。それゆえ死者が地獄へと堕ちるのも、現世での悪い行いの結果ということになります。

山本高之の《どんなじごくへいくのかな》は、江戸時代に流行した「地獄絵《熊野観心十界曼荼羅》」の鑑賞を通して、子どもたちにそうした考え方を伝え、自分の周りにいる地獄へ行くべき人、そしてその人が行くべき地獄について考えさせることから生まれた作品です。12人の子どもたちが取り組んだ12の地獄の造形と、その地獄について子どもたち自身が語る映像で構成されています。

「えーっ、そんなことで地獄へ行っちゃうの?」と思わず笑ってしまいそうなユーモア溢れる作品としての側面も持っていますが、大人から見ればたわいのない出来事が、子どもたちにとってはとても大きなことであることを体感し、子どもの世界への理解を促す作品でもあります。

また、自分の中にあるどうしようもないネガティブな感情が、表現を通して昇華し、別のものへと変化していく「表現行為の意味」について考えさせてもくれます。子どもたちは、山本高之との対話を通して、自分が抱いた不快感の原因を掘り下げ、堕ちるべき地獄の有り様を考えることを通して、自分自身の感情を別の次元へと飛躍させていると言うことができます。自らの感情を出発点としながら、そこから創造のプロセスを経ることによって、感情が別のものへと生まれ変わる可能性を見せてくれる本作品は、現代社会における創造的表現の意味や価値について考えさせてくれるものです。

●山本高之プロフィール

小学校の教員免許を持ち、その経験をもとに、子どもたちとワークショップ型の活動を行いながら「なにかを知る」という体験を探求する作家。コチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド、2016年)参加。国際芸術祭あいち(2022年)ではラーニング・キュレーターを務めた。

開催概要

 

展覧会タイトル:山本高之「どんなじごくへいくのかな」展

英語タイトル:Takayuki Yamamoto ”New Hell, What Kind of Hell Will We Go to?”

会場:角川武蔵野ミュージアム4階 エディット アンド アートギャラリー
会期:2025年2月8日(土)~5月6日(火・祝)

休館日:毎週火曜日(ただし2月11日(火)、4月29日(火)、5月6日(火)は開館)

開館時間:10:0018:00(最終入館は17:30まで)
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)


チケット価格(税込): KCMスタンダードチケット(本棚劇場含む)
オンライン購入、当日窓口購入
一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料

※本展覧会の他、当館のスタンダードチケットエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。
※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がございます。
※「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は公式サイトでご確認ください。

 

※休館日、営業時間は変更となる場合があります。最新情報は営業カレンダーをご確認ください。
※展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。

 

  

令和6年度 文化庁 文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業

開催期間 2025年02月08日[土] 〜 2025年05月06日[火]
開催エリア 4F エディット アンド アートギャラリー
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