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Photo:Kenshu Shintsubo

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角川武蔵野ミュージアム竣工記念対談 隈研吾×松岡正剛「石の超建築」を読み解く2つの対話

武蔵野、所沢の地に、図書・美術・博物の複合施設として新たなミュージアム像を提案する「角川武蔵野ミュージアム」が誕生しました。その設計者であり、現在「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 石と木の超建築」展を当ミュージアムで好評開催中の建築家・隈研吾氏と、伝説の編集者・松岡正剛館長によるスペシャル対談を開催いたします。現代日本を代表する知の巨人たちによる対談テーマは、「ミュージアムと建築」と「方法のデザイン」の2つです。角川武蔵野ミュージアムの着想から設計、建造までの歩みを振り返りつつ、世界の人々の心をとらえる隈建築の魅力とそのデザインの本質に、松岡正剛館長が迫ります。会場は、隈研吾氏デザイン監修の劇場「ジャパンパビリオン」。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から2部構成・全席入替制で実施いたします。

概要

角川武蔵野ミュージアム竣工記念対談|隈研吾×松岡正剛

開催日:2020年9月5日[土]
第一部「ミュージアムと建築」=14:00〜15:30(開場13:30)
第二部「方法とデザイン」=16:30〜18:00(開場16:00)
会場:ジャパンパビリオン ホールB (ところざわサクラタウン内)
入場料:各回2,000円(全席自由)
定員:各回90名
申込方法:角川武蔵野ミュージアム公式ウェブサイトの「チケット購入」ページよりチケットをご予約・購入ください。

図書館・美術館・博物館を「まぜまぜ」に

角川武蔵野ミュージアムは、図書館、美術館、博物館の3つをリミックスする点がとてもユニークです。プロジェクトがスタートしてから、その三館融合をどのような建築として出現させるか、隈研吾さんと何度も語り合ってきました。
最初のプランからかなり変転して、最終的に武蔵野台地が地殻から出てきてトランスフォームしたような、岩で固めた建築になりましたが、私はこれを「有角建築物」と呼びたいのです。つまり、ツルリとした丸い地球ではなく、熱帯雨林も大都市もある、台風や隕石や疫病もやってくる、様々な文明の戦争も起こるといったような、迷宮的な世界観をその外観から感じたのです。
では、内部空間には何が住み着いているのでしょう?それは、20世紀までの人類の歴史2000年と、21世紀に入って爆発的に起こった情報化です。隈さんと私たちは、このミュージアムの4階と5階に巨大な本棚をつくりました。本と出会う街「エディットタウン」と、本が語りかける舞台「本棚劇場」です。ここでは旧来の図書館イメージを捨てて、スマホが持つザッピングの速度を超えたコンテンツを、現代アートや博物も「まぜまぜ」しながら、空間全体で表現していきます。
2020年11月の全館オープンには、みなさん珍しがってたくさん来場していただけるでしょう。さらに3ヶ月、1年、3年が経ったとき、この有角建築は、石や本による現実の重みを持ちながら、21世紀を代表する仮想空間になっているはずです。

松岡正剛(編集工学者/角川武蔵野ミュージアム館⻑)
*隈研吾展会場テキストより転載

プロフィール

隈研吾 Kengo Kuma

東京大学建築学科大学院修了。1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。大学では、原広司、内田祥哉に師事し、大学院時代にアフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力にめざめる。コロンビア大学客員研究員を経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、(日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、ほか)、国内外で様々な賞を受けている。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。



松岡正剛 Seigow Matsuoka

オブジェマガジン「遊」編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授などを経て、現在、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。80年代「編集工学」を創始し、日本文化、経済文化、物語文化、自然科学、生命科学、宇宙、デザイン、意匠図像、文字などの諸分野をまたいで関係性をつなぐ研究に従事。その成果を、様々な企画、編集、クリエイティブに展開。一方、日本文化研究の第一人者として私塾を多数開催。2000年、壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」の連載を開始。同年、eラーニングの先駆けともなる「イシス編集学校」を創立した。近年は、知識情報の相互編集を可能とする「図書街」「目次録」、編集的世界観にもとづく書店空間「松丸本舗」など本を媒介にした数々の実験的プロジェクトを展開。著書に『知の編集工学』『日本という方法』ほか多数。

開催中

「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 石と木の超建築」展

会場:角川武蔵野ミュージアム グランドギャラリー
開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~21:00/入館締め切りは閉館30分前)
休館日:火曜日
入場料金:大人(大学生以上 )=1,600円/中高生=1,000円/ 小学生=700円/ 未就 学児=無料
*本チケットで <マンガ・ラノベ図書館> もご覧いただけます。
*完全事前予約制とし、入館人数の制限を行っております。
主催:角川武蔵野ミュージアム (角川文化振興財団)
展示計画:隈研吾建築都市設計事務所 
写真:新津保建秀
協力:KADOKAWA、デルタ電子、TIME & STYLE、飛騨産業、YAMAGIWA、リコー 後援:所沢市、所沢市教育委員会

リンク

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開催期間 2020年09月05日[土] 〜 2020年09月05日[土]
開催エリア ジャパンパビリオン
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